TRIMPとは?心拍で内部トレーニング負荷を計算する
TRIMP(トレーニングインパルス)は心拍と時間から内部負荷を推定します。Banister公式、Edwardsゾーン、パワーがないときにTSSの代わりに使う場面を整理します。
TRIMP(トレーニングインパルス) は、心拍と時間から 内部トレーニング負荷 を出す指標です。時間に非線形の強度重みを掛け、きつい分ほど大きく数えます。Banister が 1975 年に提案し、1991 年に洗練しました。パワーや信頼できるペースがないときに使います。
パワーに基づく TSS が外部仕事量の代表だとすれば、TRIMP は 心拍による生理的ストレス を見るための代表的な指標です。
基本概念
考え方はシンプルです。
Load = Duration × Intensityただし TRIMP では、強度は平均心拍だけではありません。高心拍になるほど生理的コストは非線形に増えるため、指数的な重み付けを使います。
Banister TRIMP
Trainingload.ai では、標準的な方法として Banister TRIMP を使います。
TRIMP = t_min * HR_ratio * 0.64 * exp(k * HR_ratio)HR_ratio = (HR_avg - HR_rest) / (HR_max - HR_rest)- : 運動時間(分)
- : 心拍予備能に対する割合
- : 性別係数(男性 1.92、女性 1.67)
使いどころ
注意点
- 心拍遅れ: 30 秒スプリントのような短い無酸素負荷は過小評価しやすい。
- 環境ノイズ: 暑さ、脱水、カフェイン、睡眠不足で心拍が上がると TRIMP も増えます。
- スポーツ差: 同じ TRIMP でも、ランとスイムでは筋骨格への負担が違います。
よくある質問
TRIMPとは何ですか?
TRIMP は時間 × 心拍強度のスコアです。きつい分の重みが大きく、内部負荷を推定します。バイクのパワーTSSのような外部仕事量ではありません。
Banister TRIMPの計算式は?
分 × 心拍予備比 × 0.64 × exp(k × 心拍予備比) です。心拍予備比は(平均心拍 − 安静心拍)/(最大心拍 − 安静心拍)。係数 k は男性 1.92、女性 1.67 です。
TRIMPとTSSの使い分けは?
パワーや信頼できるランペースがあるときは TSS。心拍中心のスイム、トレイル、ジム、外部負荷が取れない有酸素は TRIMP です。
短いインターバルでTRIMPが小さく出る理由は?
心拍はパワーに遅れます。30 秒スプリントは出力が先にピークになり、心拍は後から上がるため、短い無酸素負荷を過小評価します。RPE やパワー/ペースと併用してください。
次のステップ
参考
- Fellrnr: TRIMP Explained
- Banister, E.W. (1991). Modeling Elite Athletic Performance.