指標ペース
Grade Adjusted Pace (GAP)
坂道での実ペースを、同じ努力に相当する平地ペースへ換算します。
Grade Adjusted Pace (GAP)
Grade Adjusted Pace (GAP) は、上りや下りでの実際のペースを、同じエネルギーコストに相当する平地ペースへ換算する指標です。
「この坂がなかったら、同じ努力で平地をどれくらいのペースで走っていたか?」に答えるためのものです。
基本概念
起伏のあるコースでは実ペースが誤解を生みます。
- 上り: 重力に逆らうため、ペースは遅くても負荷は高い。
- 下り: ペースは速くなるが、ブレーキ動作による筋ダメージもあります。
GAP は地形の影響を減らし、異なるルート同士の努力を比べやすくします。
計算の考え方
Trainingload.ai は Minetti (2002) に基づくエネルギーコストモデルを使います。
- : エネルギーコスト
- : 勾配(5% = 0.05)
GAP = Pace_actual / (C_r / C_flat)使いどころ
- トレイルや山岳ランの努力評価。
- NGP と rTSS の土台。
- レースコースのペーシング設計。
注意点
GAP は代謝コストの換算であり、筋ダメージを完全には表しません。長い下りは GAP 上では楽に見えても、脚への負担は大きい場合があります。
参考
- Minetti, A. E., et al. (2002). Energy cost of walking and running at extreme uphill and downhill slopes.
- Strava: Grade Adjusted Pace